タンパク質とは

 

プロテインとはタンパク質のことですが、では、タンパク質とは一体どういう物質なのでしょうか。

 

タンパク質は、多数のアミノ酸が連結した構造をもつ高分子化合物で、生物に固有の物質です。栄養としてプロテインの摂取が重要視されるのは、タンパク質が生物を構成する重要な成分であるためです。

 

その構造は、一次構造から二次、三次、四次構造とあります。「一次構造」は、アミノ酸が結合し、まるで一本の鎖のよう連結した状態をしています。構成アミノ酸の種類や結合の順序は、タンパク質により異なり、また固有のものとなっています。

 

1954年、イギリスのサンガーにより、ホルモンなどの配列が初めて決定されてから、2003年までに12万弱という数の配列がわかるようになりました。この、直鎖のような一次構造がさらに結合し、らせん状やシート状になったものを「二次構造」といいます。

 

二次構造の状態のものが折りたたまれたように結合したものが「三次構造」となるように、階層があがるにつれてより立体的に結合をしていきます。一次構造が同じでも、この三次構造・四次構造が異なると、タンパク質の機能も変わってきます。
つまり、タンパク質の機能は、アミノ酸の配列よりも、その立体構造によって決定されるということになります。

 

同じような機能を持つタンパク質であっても、生物の種類によって、一次構造に含まれるアミノ酸の種類は異なります。また、アミノ酸の種類や配列の順番、そして、これらのさまざまな機能を決定づける、その立体構造などは、DNAのなかの遺伝子情報によって決められています。