必須アミノ酸について
タンパク質の元となるアミノ酸は、ヒトの生命を維持するための基礎となる部分に、非常に密接にかかわり合っています。そのため最近では、食物に含まれるタンパク質を摂取するとともに、プロテイン・サプリメントで補給する方が増えてきています。特に、プロテイン・サプリメントは、「必須アミノ酸」を多く含んでいるものが多いため、それらを効率よく摂取することが出来ます。
「必須アミノ酸」とはどんなものでしょうか。
必須アミノ酸は不可欠アミノ酸ともいい、生体内で全く合成されない、または、合成されてもその量が極微量であるために、栄養分として必ず食物から摂取しなければならないとされているアミノ酸のことをいいます。
ヒトの必須アミノ酸は、一般的に次の9種類が考えられています。
・トリプトファン
・トレオニン
・リジン（リシン）
・バリン
・メチオニン
・ロイシン
・フェニルアラニン
・イソロイシン
・ヒスチジン
ヒスチジンは体内で合成されますが、急速に発育する幼児には欠かせないということから、1985年に必須アミノ酸に加わりました。現在では幼児だけでなく、成人にも必要とされています。
シスチンはメチオニンを、チロシンはフェニルアラニンを、それぞれ、その一部を代替することができるため、栄養価の計算には二つの合計量で計算されます。
必須アミノ酸以外のアミノ酸を「非必須アミノ酸」といいます。
これは、体内で合成されるため必ずしも食事から取る必要はないという意味であって、不必要なアミノ酸という意味ではありません。